受験英語・仮定法の再定義:if省略はなぜ成立するのか【後編】
大学受験が迫っている、だけど「英語だけがネック…」そんなあなたの為の『短期決戦!大学受験特化クラス』。
このブログを通して、メイン講師の安本先生に英語を伸ばしたい受験生の多くが抱えている悩みを中心に色々と質問し、現状打破のヒントを伝授してもらいます。ぜひ参考にしてみてください!
《前編はこちら》
では、If it were not for your help, we couldn’t get well.のifを省略してWere it not for your help, we couldn’t get well.になるのはどういうことでしょうか。これまでの話から分かることはwere itの箇所が倒置をしているのでQマーカーになっているのではないだろうか、ということです。Were it not for your helpを疑問文と思ってみましょう。訳は「あなたのヘルプがないの?なら、上手く行かないだろうね」。この訳と「もしあなたのヘルプがなければ、我々は上手く行かないだろう」とは内容面では大差ないですね。
次はThe Labours of Herculesの一節です。
“I begin to see why they recommended you to me. You’re a shrewd fellow, Mr. Poirot,” Poirot murmured: “If you will now tell me the facts of the case. The dog disappeared, when?”
(「みんながエルキュール・ポアロがいいと推薦する理由がわかってきたよ。公は食えない男だな」ポアロは返事をそらすようにつぶやいた。「さて、そろそろ事件に関する事実を聞かせていただけますかな。犬がいなくなったのは、いつです?」(田中一江訳『ヘラクレスの冒険』p.32)
仮定法といいますが、実は疑問文とどっこいどっこいなのですね。
A: Honey-buns, there’s something I wanted to ask you.
B: What, sweetie-pie?
A: If you will marry me.
B: (pretending not to hear) What’d you say, darlin’?
A: Will you marry me?
(Radford, 2004)
最初のAのセリフIf you marry meは「もし君が僕と結婚すれば・・・」という意味ですが、要は結婚して欲しいわけですね。がっちりプロポーズをする勇気が無いのかどうかわかりませんが、若干ごまかして結婚して欲しい気持ちを伝えているわけです。で、2回目で意を決したのかどうかわかりませんが、覚悟を決めて完全な疑問形でプロポーズしたわけです。
ということで、were it not for~に類する文は「疑問文」と思いましょう。
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